走行中にガス欠症状の後,エンストした!!   (GSX400S)




2013.04.20
前回のイグナイターのオーバーホール作業の完了時に
でも、今回の作業の本題、エンジンがかからなくなる。エンジンが止まる。って現象が解消されているのか疑問が残るところです。

これを確認する為に、ちょっと走りに、とりあえずいつもの呑吐ダムまで。
ここまで30km程度ですが異常もなくオーバーホールしたイグナイタのおかげで快適、スムースな加速を満喫してました。
適当に休憩をしていざ山へと。

呑吐ダムを出て2,3km走った所で急にきました。ガス欠症状です。アクセルをあおったり、チョークを引いたり多少の抵抗はしてみたが、あえなく エンストです。

近くのコンビニまで押して。エンジン回りを軽くチェックするが、わかりません。とりあえず昼ごはん休憩して、セルを回すとご機嫌な感じでエンジンが目覚めました。(よくある症状の、エンストで止まったが、しばらく放置するとまたエンジンがかかるって現象です)

少しでも長く走れるように信号の無い道を選んで、また呑吐ダムを通って神戸方面へ向かいますが、またガス欠症状が。
今回も無駄な抵抗をする間もなくエンストです。

サイクリングロードで無事着地。セルを回すもエンジンがかかる気配すらない状態です。









で、レッカーサービスにHELPです。10kmはタダですが、以後500円/1kmですが、とりあえず家までお願いして、7000円程度で済みました。
(後日、任意保険でロードサービスに入っていたので支払った金額は保険で対応できました。ちなみに、最高10万までのロードサービスが可能らしいです。)

 







エンジンがかからない時のセオリー。点火、燃料、空気でしたっけ??
とりあえず点火系から。4番が一番アクセスしやすいので抜いてみると、ほとんど抵抗なく抜けました。

 


プラグの先っぽだけ抜けてます。こんなん有りですか?以前、こんなのはありましたが、今回のもちょっとすごい事のような。









一発で原因にたどり着いたと、とりあえずR用ですが余ったプラグがあったので交換して、即試乗へ。









ドロン、ドロンって感じでエンジンが回り、これマルチエンジンなのかって。速攻で戻り、4本とも新品のイリジウムへ交換です。
(何年前のプラグなのか不明ですが....伊丹のレーシングワールドが無くなって何年たつんだろう)









で、また直ぐに試乗へエンジンが気持ち良く回ってくれます。
これで完治って感じはあるものの、直ぐに帰れる距離で引き返そうとして、すぐにまたもやガス欠+エンストです。

全く治っていませんでした。結局1〜2kmほど押して帰るはめに!!


原因が解らないので、webで情報取集。なにやら上から順番が良いって書いてあるHPが気になって。

じゃ、タンクキャップをばらして詰まり確認、タンクの中は錆はなにので、コックを....交換しましょ!!
で、前回取り付けたクイックガソリンホースと、フィルターを外して様子も見てみたいな。
あとは、、、、、、次回考えましょ!!





最初はこのキャップからです。









ネジを2本外して









隙間にマイナスドライバーを突っ込んで、ゴムを傷つけないように開けていきます。

 







ここまで来ると、バネが何本か出てくるのでなくさないようにと、丸い鉄球(小さいので要注意です)をなくさないように。

 







キャップの裏面にはゴムカバーがあるので、これも外して









こもプレートは置いてあるだけなので外して掃除しましょ









底にプレートがあるのでこれも外して、バネとロック用の爪が出てくるのでこれも外せます。
キーの部分が抜ければ、新品を購入してもキーの部分だけ交換すれば、キーが一本で出来るので良かったのですが....
(赤矢印の所が空気穴かな)

 







キャップは全体的に粉っぽいんです。基本金属で出来ているんですが何の粉か不明です。
空気穴も一か所(赤矢印の個所がつながっています)ありますが、どんな役目、どんな意味があるのか不明です。

 






どこから空気が入ってくるのか、イマイチ不明で清掃して組み上げただけになりました。
底面の2つの穴も空気穴と思うけど、上に抜ける場所が解らない!!

 






キャップが終わったら、コックの交換です。
タンクの中もガソリンを一時スカブに移します。全部移すのは無理でしたが、斜めにしても大丈夫な程度でいいんです。








タンクを横向きに置いて、コックを交換します。








一応、新旧の比較です。全く意味がある写真ではないですが....
今回はクイックホースは取り外して、フィルターのみにしてます。本来はフィルターも取り外したかったのですが、キャブ本体を外すか移動させる必要があったので面倒なので フィルターはそのままで。

 






ネジ2本で交換するだけです。ワッシャーは前回のタンクの錆取りの時に新品にしたので今回は再利用します。
パッと見、綺麗になったのと、レバーの操作が軽くなりました。








点火系を確認する為今回新兵器を購入してみました。1000円以下ですが....
プラグの代わりにこれを刺して、火花の飛びを見るんです。これで、イグナイタ、コイル、コードを含めてチェックができます。








早速、プラグコードへ差し込もうとしましたが....刺さらない!!
プラグの頭はネジタイプなので、これでは無理です。








よく見るとさきっほにネジの部分が見えるので、ペンチで先っぽを回すと、こんなん出ました!!








で、プラグコードに差し込んで、ギャップを2万ボルトに合します。
で、スターターを回すと、最初はパチッと火花が飛ぶんですが、昼間なんであまりよく見えないんです。パチッと鳴る音もセルモーターの音でかき消されているのか、パチパチパチ と連続的には聞こえません。
4気筒とも同じ感じなので、まあこんなん??なんか不安になる結果に!!









今日の作業は全て完了です。

ではエンジンをかけてみましょう。
キュル、ボォーーーン!! いつもながら一発目のエンジンのかかりは絶好調!!です。
イグナイタのオーバーホールのおかげですね!!

最初は家の周りをグルグル回ってたんですが、飽きるし距離も伸びないのでちょっとずつ遠くへ。
10km走り、20km走り、だんだんと今回はいいんじゃないかと思いつつ30km突破。
こりゃ、完璧だなと感じてると来ました。ガス欠症状、抵抗もしても一緒であっけなくエンストです。

近くにコンビニもなく時間をつぶすことも出来ないので、とりあえずひとあがきしましょう!!
チョークを引いても、たまに初爆があるだけで終わり。タンクキャップの分解時空気穴の存在、詰まりの状況が解らなかったのでここでキャップオープン。で、セル、オーーーーン!!

で、エンジンは絶好調なアイドリングをしてくれてます。

このまま、十数km走って家に無事帰り着けました。走行中も全く快調です。

これで、答えは出たって事でしょ!!
タンクキャップのエアーの詰まりで、燃料が減るとタンク内が減圧されて燃料が落下しなくなる。>>キャブの油面が下がりガス欠症状になる>>エンストする。
>>しばらく放置すると、タンク内が少しずつ減圧が減り燃料がキャブへ落ちてエンジンがかかるようになるが、直ぐに同じ症状になる。
>>タンクキャップを開けると、タンク内が大気圧と同じになるので、燃料がキャブへ落ちてエンジンがかかるようになり、しばらくは走れる。


ちなみに、今回で3回エンスト症状が発生しましたが、毎回現象が出るのに約30kmほど走った後なんです。これも、タンク内の減圧に関係あるでしょう!!





最終的な処置の開始です。
タンクキャップをばらします。








黄色のの矢印は最初の分解時に見つけた一つの穴がよく見ると2つの穴が開いてました。行先は一緒で横穴につなっがてるだけです。
赤矢印はドリルで突いてると、ズボッて貫通したのです。最初はドリルを抜くと穴がふさがります。何回か刺しても穴は貫通しません。
キリで強引に穴を広げて完全に貫通させてしまいました








上の赤矢印と、この赤矢印は同じ穴です。








ほぼ無理やり穴を開けた所をよく見ると繊維みたいな物がみえます。
おそらく、貫通した穴にフルターみたいな繊維を付けて水の浸入を防ぎ、空気のみ通すようになっていたのかな?
この穴のおかげでキャップの底から、キーリンダの前の部分まで穴が貫通です。








今度はキャップの裏にある空気穴と通路を清掃です。
この溝に穴の開いたパネルを取り付け、貫通した3つの穴を作ります。

 






ゴムのカバーを取り付けると、先ほどの3つの穴が独立した穴に見えます。








赤の矢印より空気が入り、青の矢印を通って3つの穴の赤色に入ります。
で、ゴムカバーの下を通って2つの黄色の穴へ繋がっています。
赤の矢印より空気が出入りして、めんどくさい通路を通ってタンク内と繋がっています。おそらく、この通路で水が浸入しないように複雑にしてあるのでしょう。
で、キャップの横側に空気の出入り口があるので、このままでもタンクに水が入る事はないでしょう。おそらく。
(これは、仮説、妄想、想像なので本当かどうかは不明です)



これで、ガス欠症状のエンストは発生しないはずです。
まだ走れていないので、結果は後日。というか、この続きがなければ、当たり!!って事になるので、しばらくお待ちくださいね!!











ここからは、古いコックをばらしてみたので、参考まで!!








ネジを4本外して、、、、、右側が負圧でペコペコして、、、、、左側の穴でガソリンを止めたり出したりします。

 






レバー側はマイナスドライバーで直ぐにとれます。
レバーのOリングが縦に亀裂が入って、ゴムが切れてなくなってる個所もあります。これで、よくガソリンが漏れなかったものです。今回コックを交換して正解ですね!!








レバーの先にある白いプラスチックでガソリンの通路を変更するのと、強制的にガソリンを出す仕組みもココにあるんです。

 






ONの時の穴と、RESの時の穴2つが見えます。白いプラスチックの穴との位置関係でどっちからガソリンが出てくるのかを切り替えてるんですね。
まあ、単純な構造なのにこれ一式で7000円くらいです。せめてゴム系パーツだけでも売ってくれたらいいのに。








おしまい。


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